こんにちは。日本チョコペン協会 代表理事の木村です。
ショコラグラフィー講座の内容は、すべて私自身が独学で考え、構成しました。
「どうすればきれいに描けるか」というやり方だけを学ぶのではなく、
そもそも私がどのようにその描き方を見つけてきたのか——
そこを知ることで、技術の理解がより深まり、学びが豊かになるのではないかと思い、今回このようにお伝えすることにしました。
「こんな模様を描いてみたいな」と思ったら、それをチョコペンでどう表現できるか、自分の手で試行錯誤していくところからスタート。
Instagramのハイライト(たしか「ヘタクソ時代」だったと思います)にも載せていますが、「100種類の模様にチャレンジ」という課題を自分に課し、ひたすら描き続けました。
その中で、こんなことに気づいたんです。
目で見たデザインはボールペンでは描けても、チョコペンではうまく再現できないものもある。
「このデザイン素敵!」
と思っても、すべてが描けるわけではありません。
正確に言えば——
描きづらくて難しいデザインも、練習次第である程度は似たような見栄えに近づけるが、不均一さ・ガタつき・カスれ・色ムラなどがどうしても出てしまうものがある。
それを塗り足しなどで整えれば、そこからさらに見栄えは近づくかもしれません。
でも、それではどこか不自然さが残ってしまう。
私の中で「描けない」というのは、どんなに工夫しても不自然さが残ってしまうこと。
または、現場での再現が難しく、時間や工数がかかりすぎてしまうこと。
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人が見たときに「ハッ」とさせられるような、心に響くデザインというのは、
美しさの中に“自然さ”が同居しているものです。
そしてチョコペンにはチョコペンなりの「描きやすいデザイン」があります。
その特性を理解し、自然さを崩さず、それでいて伝えやすいデザインを選ぶこと。
それこそが、「教える」「伝える」立場として最も大切なことだと気づきました。
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私の講座で扱うデザインは、すべてその経験から、チョコペンで“美しく”“無理なく”描ける構成になるよう設計しています。(かと言って簡単だと言っているわけではありません。練習は必要。)
左利きにもある程度対応しています。
つまり——
見た目の美しさと、描く側のやさしさ、その両方を大切に選び抜かれたデザインたちなのです。
そうすることで、より多くの人にチョコペンの技術が伝わり、
その先のお客様の笑顔につながると信じています。
私の目指しているのは、スーパープレイヤーをひとり育てることではありません。
「伝わる技術」を広げていくこと。
そんな思いを込めて、ひとつひとつのデザインを、講座を丁寧に作り上げています。
もしご興味あればぜひオンラインコースにお申し込みください。
締切は7/21なのでお早めに。